1秒を争って手当を必要とする事故

大出血
私たちの全血量(体重の1/12~1/14といわれている)の1/3を失うと、非常に危険な状態になります。
出血の応急手当
- 1)直接圧迫
- この方法が一番です。ガーゼ、ハンカチなどで傷口を強く押し続けてください、ほとんどの出血は、この方法で止まります。

- 2)間接圧迫
- この方法は、直接圧迫でどうしても止まらないときだけに行う最終手段で手足に限ります。できるだけ幅の広いもの(3cm以上)を用います。
- 強く締めると出血は止まりますが長時間(30分以上)は危険です。一刻も早く医師の診療を受けて下さい。

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心肺停止
呼吸が止まると、私たちの脳は5~8分酸素が途絶えることにより、生き返らすことが困難といわれています。
また、心臓が止まってしまった場合は、わずか3分で死亡率が約50%になります。その場に居合わせた人が正しく速やかに手当てを行うことで尊い命が救われます。
救急隊到着までの間、命を救えるのはあなたです。
傷病者の発見!勇気を持って、AEDを使った心肺蘇生法を始めましょう
- 1)反応(意識)を確認
- 「大丈夫ですか?」または「もしもし」と大声で呼びかけながら、肩を軽くたたき反応があるかないかをみます。

- 2)119番通報とAEDの手配
- 呼びかけに反応がなければ「意識なし」です。
- 大声で助けを求め119番通報とAEDの手配をします。

- 3)呼吸の確認
- 傷病者が「普段どおりの呼吸」をしているかどうかを確認します。
- 傷病者のそばに座り、10秒以内で傷病者の胸や腹部の上がり下がりを見て、普段どおりの呼吸をしているか判断します。
- 4)胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸の組み合わせ
- 傷病者に普段どおりの呼吸がないと判断したら、ただちに胸骨圧迫を開始し、全身に血液を送ります。
- 胸の真ん中に片方の手の付け根を置き、他方の手をその手の上に重ね、両手の指を互いに組み肘をまっすぐに伸ばして体重をかけ、傷病者の胸が少なくとも5cm沈むほど強く圧迫します。
- 1分間に少なくとも100回の速いテンポで30回連続して絶え間なく圧迫します。
- 小児に対しては、両手または片手で、胸の厚さ約3分の1が沈むほど強く圧迫します。

- 5)人工呼吸(口対口人工呼吸)
- 30回の胸骨圧迫終了後、口対口人工呼吸により息を吹き込みます。
- ・気道確保
- 片手を額に当て、もう一方の手の人差し指と中指の2本をあご先(骨のある硬い部分)に当てて、頭を後ろにのけぞらせ(頭部後屈)、あご先を上げます(あご先挙上)。
- ・人工呼吸
- 気道を確保したまま、額に当てた手の親指と人差し指で傷病者の鼻をつまみ、口を大きく開けて傷病者の口を覆い、息を1秒かけて吹き込みます。
いったん口を離して、同じ要領でもう1回吹き込みます。

- 6)心肺蘇生(胸骨圧迫と人工呼吸)の継続
- 「胸骨圧迫30回、人工呼吸2回」を1サイクルとしAEDが到着するまで繰り返します。AEDが到着後は、メッセージに従って次の行動に移ってください。
- (AEDが無い場合は、救急隊に引き継ぐまで胸骨圧迫と人工呼吸を行います。)
- 7)AEDの準備
- ふたを開け電源ボタンを押します。(ふたを開けると自動的に電源が入る機種もあります。)
- 電源を入れたら、メッセージが流れます。落ち着いてメッセージに従いましょう。

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意識障害
気づいたら、すぐにあごを突き出させ、気道(空気の通り道)をまっすぐににして呼吸を楽にさせます。そのままにしておくと、呼吸が止まることがあるので早く病院へはこぶ必要があります。
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服毒
飲んだ毒が胃の中にあるうちに、吐き出させたり中和させます、あるいは大量の水を飲ませて吐かせるなどの処置が必要です。
服毒の手当
- 意識がある場合
- ただちに多量の水を飲ませて吐かせる。指などで、のどを刺激して飲ませた水と吐く水が同じ色になるまで続ける。
- 保温して病院へつれて行く。
- 意識がない場合
- 意識がない人は誤飲するので、薄めて吐かせることはしない。
- 呼吸がなければ人工呼吸をはじめる。
- 途中で吐くおそれがあるので、体位に注意が必要。
- 注意
- 吐かせてもいけない物もあるので注意が必要です。
- 何を飲んだのかわかる範囲で確かめ、空瓶などがあったら病院へ持参してください。
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重度のやけど
やけどの手当
重症のやけどや広範囲やけどの場合、衣服の上から冷水をかけて冷やします。

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応急手当講習会
杵藤地区消防本部では、応急手当の上級コース(8時間)・普通コース(3時間)の講習会を実施しています。
- お問い合せ
- 〒843-0024 武雄市武雄町大字富岡12634番地1
- 杵藤地区広域市町村圏組合消防本部 警防課・救急係
- (電話)0954-23-0115