救急事故の予防
急性アルコール中毒
お花見、会社の歓迎会、忘年会、新年宴会等お酒を飲む機会が重なった時期に、お酒を飲みすぎて急性アルコール中毒となる救急事故が多発します。急性アルコール中毒は他の事故よりも自分自身で事前に予防できる事故です。一気飲みや飲みすぎに注意し、救急車のお世話にならないようにしましょう。
急性アルコール中毒時の応急手当
意識状態をチェックする。(呼びかけや問いに応答できるか)

アルコールにより意識が低下し(応答ができない等)嘔吐による窒息の危険があるため、昏睡体位(横向きにし顎を突き出した状態)をとらせる。

- 毛布やコート等で保温する。
- そばで観察する。
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やけど
暖房器具、食卓で使用する熱湯や浴槽の湯・シャワー等により、高齢者や乳幼児がやけどする場合が多く注意が必要です。
やけどの事故予防
- 浴槽の湯温の確認を子供にさせない。
- お酒に酔って入浴しない。長風呂を好むお年寄りには、常に声をかける等の注意をする。
- ヤカンを乗せたストーブの周りで、子供を遊ばせない。
- 熱湯やスープを運ぶときは床の段差に注意する。
- カップラーメン等に熱湯を注ぐときは狭い場所で行わず、安全な場所で行う。
やけどの応急手当
できるだけ早く水道水などのきれいな冷水で15分以上痛みがなくなるまで冷やす。

- 十分冷やしてから、きれいなガーゼ等でおおい、医師の治療をうける。
- 注意
- 靴下など衣類を着ている場合は、無理に脱がさず衣類の上から冷やす。
- 冷やすときは体か冷えすぎないように注意する。
- 水泡があるときはやぶらないようにする。
- 広範囲のやけどは水につけたバスタオルなどで包むように冷やす。
- 化学薬品によるやけどは、大量の水で洗い流してください。
- やけどの程度
- 1度→皮膚が赤くなりヒリヒリ痛む
- 2度→水ぶくれ(水泡)ができ痛みが強い
- 3度→皮膚が蒼白になる、痛みを感じない
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窒息
のどに詰まる食べ物の代表は「もち」ですが「肉」「刺身」などによる事故も発生しています。普段から喉に詰まりやすい人は食べ物を細かくし、少しづつ食べるように心がけましょう。又、小さな子供がいる家庭では、子供が口の中に入れやすい物を手の届く場所に置かないようにしましょう。
窒息時の応急手当
- 咳をさせる
- 咳をすることができるなら、咳を続けさせる。
- 咳が十分できないときや、咳が弱くなってくれば...
↓
- 背中をたたく
- 傷病者を自分の方に体ごと向ける。
- 手の平(手の付け根に近い部分)で背中(肩甲骨の間)を強く4回たたく。

- 指でかき出す
- 口の中をのぞき異物が見えれば、顔を自分のほうに向ける。
- 清潔なガーゼ・ハンカチ等を指に巻きつけ異物をかき出す。
